スポーツ歯科とは、スポーツ選手やスポーツ愛好者の怪我の防止と運動能力の向上、集中力の向上を目指す新しい歯科の分野です。
当院では、運動能力の向上や、歯・アゴ・口のまわりのケガ・脳しんとうを防止するために各個人の歯に合わせて、ゴム質またはプラスチックのマウスガード(マウスピース)の作製・管理を行っています。
自分にあったマウスガードを作成することで、ぐっと食いしばることができ、怪我の予防だけでなく、競技力の向上や集中力の向上が期待できます。
プリフォームドタイプ | スポーツ店で購入可能。出来合いのものなので外れやすく、咬み合せが悪い。顎関節にも良い影響を与えない。 |
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マウスフォームタイプ | お湯につけて熱でやわらかくし、自分の口に合わせた整形ができるが、慣れが必要。 |
オーダーメイド | どんな出来のよいマウスフォームドタイプでも、これにはかないません。咬み合せにも配慮され、様々ば良い結果が報告されています。 |
ボクシング | 義務化 |
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ラグビー | 義務化 |
キックボクシング | 義務化 |
アメリカンフットボール | 義務化 |
空手 | 一部義務化/流派による |
アイスホッケー | 一部義務化 |
ラクロス | 一部義務化/女子のみ |
インラインホッケー | 一部義務化/20歳以下 |
初回 | 6,000円+消費税 |
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2回目以降 | 5,000円+消費税 |
顎関節症とは、この顎関節に障害が起きた状態のことです。
よく聞かれる症状として、口を開け閉めする際に、「開け閉めしづらい」、「開かない」、「痛い」、「音がする」などの異常があります。
「硬いものを食べたらあごが痛くなったがほうっておいたら、よくなった。」という経験をしたことはありませんか。
これは軽い症状ですが、このような症状を含めると日本人の二人に一人は何らかのあごの異常の経験があるのではないかとも言われます。
しかし、顎関節症の軽度の症状のうちであれば、患部を安静にする、問題のある生活習慣を改善する、薬を服用するなどの治療で80%の人は良くなっているそうです。
もしそんな症状に心当たりの方がいらっしゃれば、虫歯治療のついでに、是非ご相談ください。
原則として原因や誘因の除去が主となりますが、他に顎位に安静や咬合異常の整復を目的とした治療をします。
認知行動療法 | 患者さん自身が気付かなかった「くせ」を発見して、その「くせ」を治すことです。単純なことですが最も大切な治療法です。 |
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物理療法 | 痛みの軽減のために患部を温めたり冷やしたりする。 |
理学療法 | 開口練習やマッサージをする。 |
咬合調整 | 噛み合わせが原因となっていてそれを取り除くことにより症状の改善が見込める場合は、咬合調整を行う。 |
スプリント療法 | 口内にマウスピースをはめてバランスをとり、 顎関節や筋肉への負担を軽くする。食いしばりや歯ぎしりなどにも有効。 |
薬物療法 | 消炎剤や、鎮痛剤、筋弛緩剤などを用いる。
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パンピング | 関節内に強い炎症がある場合に針をさして関節内部の物質を洗い流す「関節腔内洗浄療法」。 |
必要以外の時は、唇を閉じ、上下の歯を接触させないようにしましょう。
痛みや口が開けづらい症状がある場合は、しばらくは硬いものを食べないよう注意しましょう。
無理に口を大きく開けない。食べ物を小さく切ったり、会話中、あくびや歯科治療などにも注意しましょう。
急性の痛みにいは冷湿布。慢性的な痛みには温湿布をすると筋肉の緊張や痛みが緩和されます。
温湿布の後や入浴後に頬をやさしくマッサージすることで血行がよくなり、痛みが緩和されます。
立つ姿勢や座る姿勢を正しく。猫背やあごを突き出す姿勢になっていないか注意し、同じ姿勢を長時間続けないようにし、ときどきストレッチなどをしましょう。
顎関節や首の筋肉に負担をかけないように、仰向けか横向きで休み、うつ伏せ寝は避けます。枕は低いもので、主に首を支えるようにします。
緊張をほぐし、顎に負担をかけないようにする。意識的に筋肉の力を抜いてリラクゼーションなどを行いましょう。また、過度なストレスがかからないようにしましょう。
歯を食いしばるスポーツ、管楽器の演奏、口を大きく開ける発声練習などにも注意。頬杖をつかない、食べ物は両奥歯で噛む、など顎に負担をかけないようにしましょう
スポーツによってはマウスガードの装着が義務付けられています。
ドライマウスは日本語では口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)といいます。
ドライマウスは大きく分けて、「唾液を作る能力は正常であるのに体の水分が減ってしまったため口が渇く人」と、「唾液を作る能力が低下してしまい口が渇く人」とに分かれます。前者は糖尿病の方、口呼吸をしている方などにみられます。
後者は、安定剤や血圧を下げる薬を飲んでいる方、最近話題のシェーグレン症候群の方になどに多くみられます。また、ドライマウスは、原因を問わず中年以降の女性に多くみられるという特徴があります。
舌が痛い・ざらざらする、乾いたものは食べられない、味がよく分からなくなった、いくら調整しても入れ歯が合わないなどの症状が有ればドライマウスを疑ってみてください。
ドライマウス(口腔乾燥症)と一言でいっても原因は様々です。
加齢、薬物の副作用、放射線治療、手術や外傷、ストレス、シューグレン症候群らにより唾液分泌量が低下してしまったり、また糖尿病、腎疾患、利尿剤の服用、口呼吸らにより身体の水分が減ってしまう場合もあります。
最近、ドライマススの原因として注目されているシェーグレン症候群は口以外にも目、鼻、のど、皮膚などが乾燥します。
日本におけるシェーグレン症候群の患者数は50万から100万人と推察されており、ドライマウス患者が800万人と言われているうち、かなりの数を占めています。そして特に中年の女性に多く見られます。 原因の詳細は未だ不明でですが、自己免疫疾患と考えられています。
糖尿病や腎疾患などの治療が可能な場合には、その原因に対する治療を病院で受けることが出来ますが、加齢や放射線照射後など根治的治療が不可能あるいは容易ではない場合には、症状に対する対症療法(症状を緩和する治療)しかありません。
しかし、その対症療法も近年格段に進歩しているので、症状の改善が期待できます。
方法としては口の中の粘膜保護のため、保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧、夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピース(モイスチャーとトレー)、夜間義歯などを症状に応じて処方、投与します。
ただし、シェーグレン症候群では内服薬と症状に応じた保湿性薬剤などを投与するので専門の先生のところで検査を受けることをお勧めします。
いびきは呼吸によって空気が通るときに、「上気道(のど(咽頭)や鼻(鼻腔))」の中の粘膜が振動して音が鳴る症状です。
睡眠時にはこの上気道の筋肉が緩み、狭くなることにより「抵抗音や振動音」が発生しやすくなってしまいます。
さらに「呼吸が止まっている」ことがあればただのいびきだけではなく、睡眠時無呼吸症候群も考えられます。
睡眠時無呼吸症候群は「ひと晩7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上認められるか、あるいは一時間当たりの睡眠中に10秒以上の無呼吸が5回以上あるもの」と定義づけられており、無呼吸状態は体内の酸素不足を招き、循環器系や呼吸器系に影響を与えやがては身体に様々な障害(高血圧、不整脈、心不全、突然死)が出てくると考えられています。
いびきは自覚症状がなく、他人に指摘される場合が多いですね。しかし、次のような症状が慢性的にある方は睡眠時にいびきをかいている、または無呼吸になっている可能が非常に高いと思われます。
以下がいびきの主な原因です。
肥満 | 首周りや上気道の内側にも脂肪が付きますので、上気道が狭くなってしまいます。 |
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アルコール | 気道内が充血し粘膜が膨張します。加えて上気道の筋肉も緩みます。 |
薬物 | 睡眠薬や精神安定剤、筋弛緩剤などの服用により上気道の筋肉が緩みます。 |
鼻疾患 | 鼻呼吸が難しいため、口呼吸が癖になってしまいます。口呼吸はいびきの大きな原因です。 |
咽頭扁桃部の異常 | 咽頭扁桃(アデノイド)・口蓋垂(のどちんこ)の肥大や炎症により気道が狭くなります。 |
加齢 | 年齢による筋肉が低下し、気道が狭くなります。 |
顎の骨が小さい | 噛み合わせが悪い人はいびきをかきやすい傾向にあります。 |
このほかにも、肉体疲労やストレス、不規則な生活習慣など、原因は様々です。
まずは「いびき」専門・耳鼻咽喉科医院・病院で診査をしてください。その結果「歯科的な原因」とわかれば歯科医院にご来院下さい。当院ではスリープスプリントと呼ばれる、マウスピースによる療法を行います。
以下はいびきの主な治療法です。
鼻マスク(経鼻式持続陽庄呼吸装置) | 睡眠の際、顔にゴムマスクを装着し、コンプレッサーによって空気を気道に送り続けることで気道の閉塞を防ぐものです。 |
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外科的手術 | 気道をふさぐ原因になっている部位を切除して咽頭腔を広げるもので、粘膜だけを取り除く比較的軽い手術から、粘膜組織を広い範囲に渡って切り取る大手術まであります。 |
薬物療法 | 呼吸刺激剤や抗うつ剤、気道拡張作用のある薬などがあり、ほかの治療法をとることが困難な場合や、別の治療法と併用する場合の補助的役割として使用します。 |
マウスピース(歯科的器具装置) | あごを数ミリ程、前方に突き出すようにして、自分専用のマウスピースを上下の歯の間に固定し、噛み合わせを改善することにより、のどの広さを確保でき、イビキや睡眠時無呼吸症候群を改善、解消することが期待できるのです。 |
最近は肥満による「いびき」と「睡眠時無呼吸症候群」が増加しております。肥満によるいびきが原因と疑われる方はダイエットが必要不可欠です。
軽度のいびきなら横向きで寝ることを心がけるだけで、効果が期待できます。
アルコールやタバコ、睡眠薬の摂取を控え、規則正しい生活をして、いびきが改善されるか経過を見るのも有効です。
高い枕をしようしていると、気道がせまくなりいびきをかきやすくなります。少し低いくらいの枕を使用してみましょう。
最近ではドラッグストアなどに鼻呼吸を助けるいびき防止グッズが販売されています。それらを使ってみるのもよいでしょう。
診療 時間 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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